空間情報デザイン研究室
空間情報デザイン研究室 小林一郎
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2010.09.28  うるわしの国 その14

壁の使い方 4
USという地区がある
リヨンのアメリカ


何故リヨンに壁画が多いのかには、諸説がある。一つでないことが伝説の要件でもあるので、すでに壁画の由来は詮索する必要はないのだろう。ただし私は、初めのころは、きっと2枚目の写真のような、フレスコ画風のファサードの装飾であったであろうと思っているが。

リヨンといえばトニー・ガルニエの工業都市が有名だ。写真はその手前のカナダという地区の集合住宅の一面(バベルの塔)。この地区の多くの集合住宅は、両側が、壁面なので、どうしても落書きしたくなる。こんなの書かれると手が出せなくなるでしょうね。

「壁は住民の皮膚」というコピーを目にした。実際に400程ある壁画は、それぞれに地区らしさを表している。「新たな都市のアクセス法」という言葉も聞いた。通常の観光委案内だと、史跡、買い物、食事そんな決まり切った理由でしか街区をみない。一般には切り捨てられそうな地区や街角が、ここでは異彩をは放つ。

今まで気づくことのなかった町を、全く新しい見方で眺めたとき、気づかなかったものに気づき、見えなかったモノが見えてくる。我々には、外国の都市は、観光客とそれ対応する人々だけでできている。あるいは買い物客もそうだろう。

実際に、壁を訪ねたときに現れたのは、皆、そこで暮らす人々であった。普通の市場を眺め、普通の公園を見た。高校があったり、幼稚園があった。我が町にも、別のやり方で、各地区の住民の皮膚や髪や息遣いを表現する手段が見つかると良いとも思った。町の見方が広がり、楽しみ方も増えるはずだから。





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2010.09.27  修論中間発表

修論の中間発表がありました。

今年は小林研の大黒柱である高尾が発表しました。

内容は「地盤情報の離散・可視化と建設ライフサイクルにおける運用」という何とも難しそうな内容です。

中間発表であるとはいえきちんとした発表、受け答えでさすがは修士2年といった感じでした。

修論もまだまだこれからだと思います。我々4年生とともにこれから論文完成へ向け頑張って行きましょう。


from 江頭遼一 comment(1)


2010.09.26  うるわしの国 その13

壁の使い方 3
本の町



リヨンは本の町でもある。そして、この壁は、本屋さんになっている。一階部分は極めて写実的で、完全に町の一部が描かれているが、上層階は巨大な本が溢れ、祝祭感に包まれる。

2枚目の写真の前に立つと、本当の本屋さんのウインドーを覗いているのと、変わらない。本のタイトルも丁寧に書かれているので、本当に手に取ってみたくなる。自分も絵になって、架空の世界に迷い込みたい衝動に駆られる。

さて、壁巡りに、都市交通のTCLが便利だ。一日券を買い、地下鉄、バス、トロリーバス、電車と乗り継ぎ、私としては大満足の一日であった。システムそのものではナントのTANに及ばないが、乗りまくりの楽しさは、壁画巡りと相まって、TCLが一番ということで、リヨンに敬意を表しておきたい。




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2010.09.25  うるわしの国 その12

壁の使い方 2
 リヨンの壁画


なぜだか解らないが、リヨンには窓のない家が多い。ピッタリと隣に接してピルが立つので、隣接面は壁となる。問題は、片方が壊されると、忽然と巨大な壁面が出ることになる。ここには看板が掛かってたり、広告が貼られたりするのだが、一面に画を描くこともある。

20年前にも、チラホラと見え隠れしていたのだが、最近は、市・企業・画家が一体となり、このような作品群を仕上げている。これが、観光の目玉でもあり、ガイドが壁の前で、10分近く喋るのは普通だ。歴史上の人物、現存の著名人、その土地のイメー、・・・特段統一的なテーマがあるようには見えないが、ちょっと気になり、幾つかを訪ねた。

良くできているので、2枚目の写真のように、現実の人物と並べても、楽しい。それにしても、この人は今回良く出てきますね。

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2010.09.19  うるわしの国 その11

ルュミエールとは光
そして
有名な兄弟の名前


リヨン人の自負のひとつは、この町が「映画発祥の地」ということだ。ルュミエール兄弟が最初に映画撮影をした場所(現在の映画博物館)の近くに宿をとった。20年目前には、博物館の使い方が彼らにはわからなかった。ところが、数年前から、「みんなのための映画祭」というのを始めた。看板の大きさもさることながら、二人の俳優が誰かわかるよね。ついでに監督も。

リヨンは「光の町」として名高い。12月8日にそれの起源となった出来事がある。凍てつく冬の日、町中の窓辺にガラスに入った蝋燭が並ぶ幻想的でありながら、心が温められる。この日から、リヨンはクリスマスになるように感じた。

その出来事はさておいて、普段から三百箇所以上の建物をライトアップしている。特にソーヌ川の照明は華美な演出はないが、毎日これだけやってもらえば、夜の散策もまた、楽しみとなる。


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2010.09.18  うるわしの国 その10

壁の使い方 1

壁がきれいで,
楽しいメッセージを伝える.


最初の最新は,新装開店のために工事中の店舗.なにか,楽しいことが起こるような予感がしませんか.商店のウインドーはみんなのものだ。同じように、工事中の壁も、みんなのためにシャレたものにしたいですね。

2枚目は,有料トイレの中の注意書き.出来たばかりの白にブルーノ間仕切りの空間の壁に「人でなしばかりの世界の中に,ほんの少しの穏やかさを」と書かれている.「汚すな!」というメッセージではあるが、心おだやになった。






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2010.09.17  うるわしの国 その9

いよいよガール橋です.
しかし,小雨.
良い写真が撮れない.



フランスの観光地で目立つのは,ガイドさん.まず,世界中から訪れる観光客のためのガイドさんがいる.さらに,フランス人相手もかなり,突っ込んだ内容を説明する人たちがいる.Bio の関係でも,専門家がガイドをしているように思う.質問が,とにかく多様で,深い.

一方,以前門司港で高齢の方のボランティア・ガイドに連れられて一周したが,ちょっと詳しい素人,あるいはボケ防止の運動程度のモノだった(おじいさん悪口ではないので許してください).要するに,聞く側が,お土産を買うまでの時間つぶし位にしか考えていないので,話す方も観光案内に近い内容しか出来ない.

写真の先頭を歩く,赤いTシャツの女性は,雄弁で快活.従う観光客も,遠足気分で楽しいそう.世界遺産ガール橋を,何が何でも楽しむといった風情だ.橋の下には,カヌーをしたり泳いだりする一団がいるし,橋の周辺を自転車で回る人も何人かみかけた.ハイキングの一行も橋を渡っていく.それぞれの,基準で,橋を楽しんでいる.

こんな,巨大な橋の特異点を探すのは,一苦労だ.上流が二千年前の姿なので,河原を走る.本田と永村はのんびり散歩が終わると河原に座り込んで,世間話を始めている.が,私は,まだ探している.岩があり,水際まで行けない.逆光でもある.

仕方なく,下流河に小走りで急ぐ.久しぶりに動くので,息が上がる.この時ばかりは,曇りで良かったと思う.水際まで降り,靴を濡らしつつもシャッターを押す.ダメです.「空がない!」折角,日本からこの橋を見に来たのに(最も,今度で6回目ではあるが),しかも今まであれほどの晴天続きだったのに.

ということで,悪意はありませんが,本日の特異点は,2枚目の写真と言うことにし,全貌は,講演会でお見せします.というか,いつか,晴天の時の写真を再掲しましょう.さて,二人は,長いこと草地に座っていたのが災いし,両足の辺りを何かにかまれたらしく,その後ムヒの奪い合いとなりました.私の苦労はこんな形で報われたのでしょうか.












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2010.09.17  うるわしの国 その8

運河橋にこれほどの風格が必要か.
通潤橋と比べて欲しい.
橋は都市デザインの重要な一部だ.


最初の橋は,ミディ運河の地中海側の終点近くになる.ベジエの運河橋である.大きさが実感しにくいが,近代石橋の代表作の一つだろう.何故このように,立派なデザインが施されているのか,その経緯(歴史)を本田君に調査してもらいたいと思っている.

何れにしても,都市の橋は表情を持つべきだ.しかも,その都市の醸し出す雰囲気に寄り添うようなものであるべきだ.これほどである必要はないが,橋のデザインは必要なのだ.

2枚目の写真をみると,500年以上前の橋にでも,家の軒先のようなデザインが,施されている.もちろん,アーチの上にパラペットを積んであるので,機能面での必要性もあるのかもしれないが,この橋の表情の重要な要素である.

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2010.09.16  うるわしの国 その7

何にでもBioと書いてある.
有機栽培のこと?
誰か教えてください.


寿司屋の看板にもRiz Bio(Bio米)とあるし,本田の歯磨き粉にもこのマークがある.有機栽培による原料を使っているというコトかしら.ナントのホテルのおかみさんも,「パンも,ジュースも,ジャムも全部Bioです」とさも自慢げ.小瓶に入った,Bioジャムを2コ戴いて,道中少しずつ昼のパン時付けている.Bio な味がする気がしている.

あまり,関連はないと思うが,永村が大手スーパーで買ったブドウの中に珍客が混じっていた.生き物がいると言うことは,きっと人間にも良いはずだ.半分は美味しくいただき,残りは2,3日取っておいたらブドウも変色したし,彼も動かなくなった.楽しい道連れが一人減った気がする.

たまたま,土曜の朝に小さな村のホテルの窓を開けたら,暗がりの中(7時半が夜明け),市場の屋台が造られていた.早速散策.
小雨で,冬の始まりのような寒さだったが,9時頃には,太陽もでて,彩り豊かな産物が,村の広場に並んでいる.

桃を3個,スモモを3個,イチゴを一パック買った.店のおばさんが,どうして「3個なの」と聞くので,「私たちは3人です」と答えると,「それでは,イチゴも3パックね」と軽い冗談で,イチゴをすすすめる.あちこちで,笑いがあり,週に2回の市を楽しみにしている様子が伝わってきて,こちらも浮き浮きしてくる.

10時出発,後ろ髪を引かれる思いで,今日の調査を開始する.

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2010.09.15  うるわしの国 その5

主役登場
もちろん,
ミヨー高架橋


山のように築かれた二千年の橋の歴史.良いものは,人々に賞賛され,場合によっては,文化財として国が手を入れて残してくれるという事実.

フランスの橋梁技術者の矜持は,間違いなくここから来ている.ミヨーを見て,コピーしても似て非なるモノができる理由が,日本人には判らない.

是非とも,ミヨー橋ととガール橋は,セットで見て欲しい.二つの橋を見たのではなく,2千年を繋ぐ,3つ目の橋を実感することこそが,重要




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2010.09.15  うるわしの国 その4

巡礼の道をたどっている.
これほど多くの人が
歩いているとは思わなかった.




旧道を歩くと,このような十字架が出てくる


岩のお城は,休館だったが,近くの町(Le Puy)が,
巡礼者の集結地点らしい.

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2010.09.15  うるわしの国 その6

ミディ運河(世界遺産)の日



一日中,運河にまとわりついている.ただし,運河を車で追うのは至難の業である.


この運河の話は,面白いので,後でゆっくり.


写真は遠くにピレネー山脈が映ってるが見えるでしょうか.


この辺りは,それほどの高地ではないが,大西洋と地中海の間の分水嶺が通っている.何故そんなとこにいるのでしょう.


2枚目は,運河沿いの小さな港.午後の一時,音楽を演奏したり,風景を眺めたりして,時を過ごしている.私達だけが,時間を気にして,周囲を徘徊している.,



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