空間情報デザイン研究室 小林一郎
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3D-CADによる土木遺産の可視化(錦帯橋)
プロジェクト情報
▼年代
2010年~
▼所在地
山口県岩国市 錦川
▼キーワード
土木史、3D-CAD、技術伝承

錦帯橋はこれまで数回架替えられているものの、300年以上前の創建時の木組構造をほぼ維持している。この架替技術を伝承するために、今後は20年ごとに全橋が架替えられる。架替えには地元の大工が携わる。しかし現在、若手大工が伝統的な大工技術を使う機会はほぼない。さらに、錦帯橋の構造の複雑さから、口伝や図面、写真、動画といった方法では技術伝承が難しくなっている。そこで、口伝を3D-CADで補助することにより、新たな大工技術伝承の方法を提案する。

フィーレンディール 地下干渉 サイン

点群測量を用いることで、計測の難しい現況の形状(竣工図)を記録した。さらに、設計図から作成した3D-CADと重ね合わせることで、アーチ部の変形の把握、変位の計測などが可能となる。

錦帯橋の木組は複雑で、2次元図面や口伝などでは技術伝承が難しい。任意の視点で、必要な部材や仕口のみを自由に見ながら施工手順をシミュレーションすることで、若手大工育成の一助となる。

錦帯橋の大工技術の粋は、内部構造である。構造を仮想的な状態で表現することにより価値を分かりやすく示し、地域住民や専門家が学習・研究を進めるための資料としてストックできる。

小林一郎 山中孝文 本田泰寛
錦帯橋の大工技術伝承における3D-CAD利用の可能性
土木史研究講演集、Vol.31、pp.81-84、2011

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